英語が聞き取れなくてイライラする6大原因!効果的な対策トレーニング
英語学習のプロの意見 : 6
「読めばわかる英語も耳にすると聞き取れない」
「教材の英語は聞き取れるようになってもネイティブの英語が聞き取れない」
このような悩みを持っていませんか。リスニング対策をしているのに成果が感じられず、いくら勉強しても聞き取れる気がしない人もいるのではないでしょうか。
そういった人は聞き取れない原因が把握できないかもしれません。もしくはトレーニングのやり方が間違っている可能性もあります。
この記事では、英語が聞き取れない原因を細かく紹介し、原因に基づいた対策をご案内します。さらにリスニング力の向上に効果的な練習手順を解説します。
加えて、実践的なコミュニケーション力を早急に身に付けられるように、聞き取れなかった時の具体的な対策方法も紹介します。
すぐに始められる勉強法ばかりのため、毎日の英語学習にお役立てください。
この記事に登場する英語学習のプロ
土岐田 健太
上智大学文学部英文科卒業。(学業奨励賞受賞)同大学院文学研究科英米文学専攻博士前期課程修了。慶應義塾高等学校英語科教諭を経て、現在は(株)トキタ代表。大手予備校の映像授業出演、書籍出版、英語コーチングスクールLibartsの講演・企業研修なども担当。主な著書に『ビジネスに効く!英語の教養』(ビジネス社)、『1回1分でサッとおさらい!マンガでゆるっと英語』『英作文トレーニングドリルTransform』(共に学研)がある。演劇の日英翻訳の経験もあり、日英文化・文学の理解に根差した講義や英語表現力も高く評価されている。
Shin
TOEIC®︎985、英検®︎1級、TOEFL®︎108。純日本人ながら、大人になってからの日本における自学自習で英語力を磨く。その後、大学受験予備校講師、英検®︎講師、TOEIC®︎講師、TOEFL®︎講師等、英語に関するあらゆる試験を指導する講師職に就く。
Janickiコーチ
アメリカ在住。TESOL取得。日米で翻訳・通訳の経験あり。日本語教師としても活動。現地大学で多国籍なクラスメイトと共に英語の勉強中。
Mokoコーチ
留学経験なしに国内で英語を学習。英語講師/ホテル勤務、地球一周の船旅でボランティア通訳を経験。コーチ歴4年目、現在までに英会話やTOEIC®のコーチングで100名以上のラーナーさんの学習を支援しました。
Konコーチ
大学卒業後に海外の企業にて勤務し、国際的なビジネスの場で活躍。英語での会議のファシリテーションなどを得意としています。海外にてネイティブの配偶者と暮らしつつ、日々新しい英語表現の学習に取り組んでいます。
竹村 和浩
ビジネス・ブレークスルー大学経営学部准教授、株式会社ユニバーサル・エデュケーション 代表取締役。英検®1級・英語通訳案内士。英語発音矯正士。英語発音矯正の専門家であり、この分野の第一人者。独自の英語音声指導法:EVT: English Voice Train、ing ,英語生成教則:GEM: Generative English Methodを開発。日本にいながらにしてグローバルに活躍できるグローバル人材育成の専門家。日本人がグローバルに活躍するために必要な、英会話の基礎としての英語発音トレーニング、ディベート、ロジカルシンキング、欧米型交渉術、日本文化を理論的に学ぶ「日本学」を専門としている。
英語が聞き取れなくてイライラする6つの原因
英語が聞き取れない状況を克服するためには、まず、聞き取れない原因を特定することが重要です。
なぜなら、英語が聞き取れない原因によって効果的な対策方法は異なるからです。
英語が聞き取れない原因は、音源のスピードや内容によって変わることもあるでしょう。また原因は1つだけではなく、複数重なっている場合もあります。
聞き取れない英語に出くわす度に「今回の聞き取れない原因は何か」と考えることが大切です。
ここでは、英語が聞き取れない6つの原因を紹介します。
単語の知識が不足している
1つ目の原因は、単語の知識が不足していることです。
英語の表現は単語で構成されています。どれだけ長い表現でも、単語一つひとつがまとまっているため、英語を聞き取るには英単語の知識が欠かせません。
知らない単語が多い英語を耳にすると、聞き取ることができません。内容を理解することも難しいでしょう。
聞き取れない英語に出会った際は、使われている単語の知識が十分に足りているのか確認してください。
文法の知識が不足している
2つ目の原因は、文法の知識が不足していることです。
文法は内容を理解する土台となるため、正しい知識がなければ正確に聞き取れない原因になります。
例えば、”stop”は後ろに”to+動詞”か”動詞+ing”がくるかによって、意味が変わります。
<同じ単語を使用していても文法によって意味が変わる例>
I stopped to talk to her.(彼女と話すために立ち止まる。)
I stopped talking to her.(彼女と話すことをやめた。)
すべての単語を聞き取れたとしても、文法の知識がなければ、英語を正しく理解しながら聞き取ることは難しいでしょう。
英語の発音練習をしていない
3つ目の原因は、英語の発音練習をしていないことです。
自分が発音できない音は、音声知覚(音を正しく認識する力)が身に付いていない可能性が高いため、聞き取りも難しい傾向があります。
日本語にない音や、英語特有の音声変化を聞き取れるようになるには、発音練習を実施し、ネイティブと同じような発音ができるようになることが近道です。
発音練習を取り入れていない場合は、いつまで経っても苦手な音を克服できない可能性があります。
英単語を正しい音で覚えていない
4つ目の原因は、正しい音で英単語を覚えていないことです。
英語には日本語にない音が多く存在します。そのため、カタカナで単語を覚えていると、自分の想定している音とネイティブの発音にギャップが生じ、知っている単語も認識できません。
また、和製英語にも注意が必要です。
例えば、ネイティブは”vaccine(ワクチン)”「ヴァク・スィーン(væksíːn)」と発音します。和製英語の「ワクチン」で覚えている場合は、正しく聞き取れないでしょう。
ネイティブのスピードに慣れていない
5つ目の原因は、ネイティブの話す自然なスピードに慣れていないことです。英語学習者向けに作られた教材は聞き取れるのに、ネイティブとの会話や海外ドラマでは苦戦する人が多くいます。
ネイティブの話すスピードが速く聞こえる理由の1つに、音声変化の頻発が挙げられます。ネイティブ同士の会話は、英語教材に比べて音声変化が多用されることが特徴です。
英語教材のみでリスニング学習している場合は、ネイティブの自然なスピードや音声変化を習得する機会がないため、聞き取りが難しいでしょう。
日本語に訳しながら聞いている
6つ目の原因は、英語を日本語に訳しながら聞いていることです。
頭の中で日本語の語順に並べ替えて英語を聞いていると、情報処理に時間がかかり、聞き取りが追い付きません。
また、単語を和訳に置き換えて理解しているケースもあるでしょう。日本語に置き換える作業は時間と労力がかかり、英語の聞き取りがスムーズにできなくなる大きな原因となります。
英語が聞き取れない原因別の対策
ここからは、英語が聞き取れない原因別の対策を解説します。原因に基づいて対策することで、効率良くリスニング力を伸ばせます。
単語の知識が不足している人
単語の知識が不足している人に効果的な対策を紹介します。対象者の特徴と対策は以下の通りです。
- 聞き取れないだけではなく、読んでも内容を理解できない
- 聞き取りたい音源に使われている単語の1割以上を知らない
- 音源の内容によってリスニング力に差がある
- 単語、フレーズを強化する
対策:単語・フレーズを強化する
単語・フレーズの知識が不足している場合、自分にとって必要な単語・フレーズを強化することがもっとも効果的です。
ネイティブが日常で使う単語数は3000語程と言われています。文部科学省のデータによると、高校卒業までに習う単語数はおよそ3000語のため、中学・高校の単語が身に付いていれば、日常会話は問題なく聞き取れることになります。
まずは中学・高校で習う単語を学び直し、単語・フレーズの知識不足を解消することが重要です。
また、どのような場面で英語を使うかによっても必要な単語は異なります。
仕事で英語を使う人は自分の仕事に必要な単語・フレーズ、ニュースをよく聞く人はニュースに使われる単語・フレーズを増やすことで、聞き取れる英語の幅が広がります。
おすすめのニュースサイトは「【無料】おすすめの英語ニュースサイト・YouTube・アプリ10選」をご覧ください。
聞き取れる単語数を増やすには、覚え方にもコツがあります。
ただ単語を暗記するだけではなく、正しい発音とイメージを結び付けて覚えることがポイントです。覚え方のコツは、下記を参考にしてください。
- 「cherry blossoms」 = 「チェリーブロッサムズ」=「桜」
- ⇒正しい発音でないうえ、いつまでも日本語を介して考える原因となる覚え方
- 「cherry blossoms」 =「tʃér iblάsəm」 =「桜の写真をイメージする」
- ⇒正しい発音とイメージを結び付けた覚え方
発音記号がわからない人や単語のイメージが湧かない人は、発音機能のある電子辞書やビジュアルディクショナリーを活用することを推奨します。
【関連記事】英単語の覚え方を解説!覚えられない4つの原因と6つの対策
文法の知識が不足している人
文法の知識が不足している人に効果的な対策を紹介します。対象者の特徴と対策は以下の通りです。
- 聞き取りだけでなく、読んでも内容を理解できない
- 基礎文法で苦手な単元がある
- 文法読解が苦手
- 文法を強化する
対策:文法を学び直す
土岐田 健太
日常会話に難解な文法力は必要ありません。まずは、中学校から高校1年生レベルの基礎文法を学び直すと効果的です。
多くのルールを暗記しなければならない文法の学び直しは、大変なイメージがある人もいるでしょう。
しかし、アプリやYouTube動画、学び直し用の参考書などの教材を使用することで、効率良く文法の勉強ができます。
英語を聞いて内容がスムーズに入ってこない箇所は、文法の理解が足りていない可能性があります。
理解できなかった箇所はその都度書き出し、文の構造を見直すことで、自分に足りない知識を補えます。
英語の発音練習をしていない人
英語の発音練習が不足している人に効果的な対策を紹介します。対象者の特徴と対策は以下の通りです。
- 英語の発音練習をしたことがない
- リスニングだけでなく、スピーキングにも自信がない
- 日本語にはない英語の音を習得する
- 英語のアクセントを覚える
- 音声変化を習得する
対策:日本語にはない英語の音を習得する
英語には日本語にない音が多く存在します。英語特有の音を正しく聞き取るには、その発音をできるようになる必要があります。
まずは、発音記号を使って英語の母音・子音の発音練習をすることがおすすめです。
発音練習を取り入れたリスニングの勉強法を知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
【関連記事】効果的な英語のリスニング勉強法|聞き取りが苦手な人が上達するためのコツ
対策:英語のアクセントを覚える
英語のアクセントを正しく覚えることも欠かせないポイントです。アクセントを間違って覚えていると、知っている単語も聞き取れない要因になります。
例えば、”organic(オーガニック)”ですが、日本人は和製英語の影響で「オーガニック」と「オ」アクセントがある単語として覚えていることが多くあります。
しかし、正しいアクセントは”オーガニック”と「ガ」にアクセントを置きます。日本語の「オーガニック」で覚えている場合は、聞き取ることも伝えることも難しいでしょう。
アクセントに注目して単語を覚えていくと、英語特有のアクセントの特徴が掴みやすくなり、聞き取りがスムーズになります。
リスニング力を鍛えるためには、英語の正しい音だけではなく、アクセントも一緒に習得することが大切です。
対策:音声変化を習得する
Shin
英語の文章を聞き取るには、英語独特の音声変化の習得が欠かせません。
音声変化とは、ネイティブが自然なスピードで英語を話す際に、音と音が連結して新しい音に変わったり、音が脱落したりすることです。
例えば、”What are you looking at?(何を見ていますか)”の文章の場合、ネイティブは「ワット・アー・ユー・ルッキング・アット」と一語一語をはっきりと発音しません。
自然な言い方をカタカナで表現するのであれば、「ワラユルッキン(グ)アッ(ト)」に近い音になります。
”What are”は「ワラ」の音に変わり、”you”は「ユ」と短縮されます。さらに、いくつかの音は消滅します。
英語の音声変化を知らなければ、文字で見ると理解できる英文でもまったく聞き取れなくなります。
基本的な音声変化は以下の5種類です。
より詳しい内容は「効果的な英語のリスニング勉強法|聞き取りが苦手な人が上達するためのコツ」で解説しています。
5つのルールを把握し、聞き取れなかった箇所は毎回確認しながら覚えていきましょう。また、頭で理解するよりも、実際に発話しながら体で覚えることが習得の近道です。
【関連記事】英語の発音を良くするには?基本の発音ルールとトレーニング方法
英単語を正しい音で覚えていない
発音練習していても、正しい音で覚えられていない場合は、聞き取りが難しいでしょう。対象者の特徴と効果的な対策は以下の通りです。
- カタカナ音で覚えている
- リスニングだけでなく、スピーキングも難しい(ネイティブが発音を理解してくれない)
- フィードバックのある環境で発音の練習をする
対策:フィードバックのある環境で発音の練習をする
Janickiコーチ
フィードバックのある環境で発音の練習をすると、自分が発音できない音が明確にわかるため、効率良く正しい音を習得できます。
例えば、オンライン英会話スクールを利用することで、適切なフィードバックを貰えるでしょう。また、お金をあまりかけずに独学で勉強したい人は、音声認識機能のあるアプリが最適です。アプリであれば、苦手な発音を繰り返し練習できます。
自分で自分の発音を客観的に判断するのは難しいことです。フィードバックを受けながら発音の練習をするとリスニング力向上の近道となるでしょう。
日本語に訳しながら聞いている人
日本語に訳しながら聞いていると、情報処理に時間がかかるためリスニングが追い付きません。対象者の特徴と効果的な対策は以下の通りです。
- リーディングでは返し読みをしている
- 頭の中で日本語に変換しながら聞いている
- 長文になると聞き取れない
- 英語の語順のまま内容を理解する
- 英語脳を鍛える
対策: 英語の語順のまま内容を理解する
英語の語順のまま内容が理解できるようになると、情報処理のスピードが上がります。これにより日本語の語順に並べ替える作業が省略できます。
例えば、”I study English every day.”を日本語に置き換えて理解すると「私は毎日英語を勉強します」と「毎日」以降を返り読みする必要があります。
一方、英語の語順のまま理解する場合、「私・勉強する・英語・毎日」となり、日本語としては不自然なものの、意味を理解することはできるでしょう。
英語の語順のまま理解するには、スラッシュリーディングを取り入れることを推奨します。
Mokoコーチ
対策:英語脳を鍛える
Shin
英語脳を鍛えることで、日本語を介さず英語を理解できるようになります。
英語脳を鍛えるには、英語の正しい音とイメージを結び付けることがポイントです。
例えば、” She sing very well.”と聞こえた場合、「彼女はとても歌が上手い」と日本語に置き換えず、歌が上手な様子をイメージします。
このように英語のまま内容を理解できる頻度が増えると、英語脳が育っていきます。結果的にリスニング力が向上します。
ネイティブ英語が速くて聞き取れない人
教材の英語は聞き取れるのに、ネイティブ英語のスピードに付いていけない人もいるでしょう。対象者の特徴と効果的な対策は以下の通りです。
- リスニングの教材で勉強している
- ネイティブの英語を聞く機会があまりない
- ネイティブスピードの音源で勉強する
- ネイティブ特有のリズムを習得する
対策:ネイティブスピードの音源で勉強する
自然な速さの英語を聞き取れるようになるには、ネイティブスピードの音源で勉強する必要があります。
教材用の英語はゆっくりとクリアに話されていることが多いうえ、ネイティブ特有の音声変化が発生しません。
その結果、教材英語は得意でも、ネイティブ英語は聞き取れなくなります。
教材用のリスニングがある程度聞き取れるようになったら、自然なスピードの英語にも触れてみましょう。
実践的な英会話力を鍛えたい人は、映画やドラマを使った学習をおすすめします。
映画やドラマを使った勉強方法を知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
【関連記事】映画で英語が勉強できる!具体的なやり方と初心者におすすめすの洋画9選
対策:ネイティブ特有のリズムを習得する
Konコーチ
ネイティブスピードの英語を聞き取るためには、ネイティブ特有のリズムに慣れることも大切です。
ネイティブ特有の話し方やリズムに慣れるには、ネイティブの自然な音源を聞くことが近道です。
ネイティブの速さの音源を使ってリピーティングやシャドーイングを繰り返します。耳を慣らすことでストレスなく英語を聞き取れるようになります。
さらに、自分もネイティブと同じように話せるようになると、より話し方やリズム感が身に馴染むでしょう。
英語が聞き取れない人に多い間違った勉強法
ここからは、リスニング勉強をしているのに、なかなか英語が聞きとれない人に多く見られる共通点を紹介します。英語学習の見直しにお役立てください。
聞き流し学習のみの勉強
竹村 和浩
聞き流しは人気の勉強法ですが効果的に実施するには、ある程度のリスニングの知識やレベルが必要です。
聞き取れない音源をいくら聞き流しても聞き取れるようにはなりません。リスニング力を上げるには、自分が聞き取れない原因を把握し、その原因に基づいた対策を実施することが重要です。
聞き流しを実施する前に、まずは、聞き取るための知識や正しい音を身に付ける勉強に取り組むことを推奨します。
【関連記事】英語の聞き流しは効果的?勉強のやり方次第でリスニング力は伸びる!
インプットとアウトプットのバランスが取れていない勉強
インプットに偏った学習のみではリスニング力は思うように上達しません。
アウトプットの機会を作り、自分が発音できない音を改善したり、スピーキング練習で英語の瞬発力を鍛えるトレーニングも実施しましょう。
インプットとは英語に関する新たな知識を取り込む・記憶することです。
アウトプットとは、インプットした知識を元に、実際に自身の考えを元に英語を使用することです。
リスニングやリーディングなどでインプットを行い、実際にオンライン英会話やテストを受けるなど、アウトプットで正しい発音力や英語脳を鍛えていきます。
英語をたくさん聞いているのにリスニング力の伸び悩みを感じている場合は、アウトプットが疎かになっていないか見直すことを推奨します。
インプット・アウトプットのバランスが取れた勉強は、「英会話ができるようになるための学習ガイド&初心者・中級者向け勉強法」を参考にしてみてください。
レベルが合っていない教材を使った勉強
レベルが合っていない教材を使っている場合も、リスニング力がなかなか上達しない原因になります。
とくに単語レベルが難しい教材を選ばないように気を付けましょう。知らない単語が多く使われた教材では、単語を調べることが優先され、目的であるリスニングの練習をする前に挫折してしまう要因になりかねません。
教材は、9割程の単語を知っていて辞書を使わなくても内容が理解できるものが最適です。
関連記事:おすすめのリスニング教材12選|ビジネス英語やTOEIC・受験対策に
イライラせずに英語の聞き取りができるようになる練習手順
英語の聞き取りができるようになる効果的な練習手順を紹介します。
リスニング力は知識を学べば上達するスキルではありません。実際に自分の体を使って、何度も”聞く・発話する”のトレーニングを繰り返すことが重要です。
清聴
スクリプトを見ないで3回程集中して音源を聞きましょう。スクリプトを先に見てしまうと、目からの情報で内容を理解しようとする可能性があります。まずは、リスニングに集中することが大切です。
ディクテーション
次はディクテーションを実施し、自分の聞き取れなかった箇所を明確にします。
関連記事:ディクテーションとは?効果的なやり方と教材の選び方
聞き取れなかった箇所の単語・文法の確認
聞き取れなかった箇所や意味が理解できなかった箇所の単語・文法を確認し、原因を把握します。
(例)①単語の知識がない ⇒ 単語を調べる②単語の正しい音を知らない ⇒ 単語の発音練習を実施する
リピーティング
リピーティングを実施します。リピーティングすることで、正しい発音やアクセント、イントネーションの習得に繋がります。ネイティブと同じように発話することが重要です。
オーバーラッピング
リピーティングがスムーズにできるようになったら、オーバーラッピングを実施しましょう。オーバーラッピングを実施することで、ネイティブの速さに慣れる効果があります。
関連記事:オーバーラッピングとは?効果と具体的なやり方を解説
シャドーイング
最後はシャドーイングに挑戦しましょう。シャドーイングは、同時通訳者のトレーニングでも実施される効果の高い練習方法です。ただし、難易度が高いため、オーバーラッピングでスムーズに言えるようになってから実施すると良いでしょう。
また、シャドーイングをする際は、和訳せずに英語の語順のまま内容を理解するように意識しましょう。ネイティブのスピードのまま英語の情報処理ができるようになります。
英語が聞き取れなくてイライラする時の対策2つ
リスニングの勉強をしていても、実践で聞き取れないこともあるでしょう。そのことで焦ってしまったり、ストレスを感じてしまっては、英語のコミュニケーションを楽しめなくなります。
ここでは、聞き取れない時に効果的な2つの対策を紹介します。
対策:サバイバルフレーズを活用する
1つ目の対策は、サバイバルフレーズを活用することです。サバイバルフレーズとは、その場をやり切るための便利なフレーズのことです。
サバイバルフレーズを習得することで、聞き取れない時に何となくやり過ごしたり”yes”や”sorry”だけで会話を終わらせて悔しい思いをせずにすみます。
<聞き取れない時に使えるサバイバルフレーズ>
Could you repeat that again?
(もう一度繰り返してもらえますか?)
Sorry, I didn’t catch you. Can you say it more slowly?
(すみません。聞き取れませんでした。もう少しゆっくり喋れますか?)
I don’t know the word 〜. What does it mean?
(〜の単語を知りません。どういう意味ですか?)
Could you explain it in simple words?
(もう少し簡単な表現で言ってもらえますか?)
Could you speak a little louder, please?
(もう少し大きな声で言ってもらえますか?)
Could you please put the details in an email to me? It would be easier for me to understand.
(詳細はE-mailで送ってもらえますか?そのほうが簡単に理解ができると思います。)
I'm sorry but I can't understand correctly.Would you be able to do it in an email to me.
(すみませんが正しく理解できません。E-mailで送ってもらうことはできますか?)
対策:すべてを聞き取ろうとしない
対策の2つ目は、すべてを聞き取ろうとしないことです。難しいと感じたら、大まかな内容を理解することにシフトチェンジすると効果的です。
英語では、内容理解に重要な単語にアクセントを付けて話す特徴があります。アクセントの強い単語を集中して聞き取るようにすることで、大まかな内容を理解できるでしょう。
英語が聞き取れないならとことん練習できるAIアプリを活用しよう
本記事では、聞き取れない原因と原因別の対策を紹介しました。
まずはリスニングができない原因を明確にし、原因別の対策を実施することが大切です。
また、聞き取る力を付けるには、実際に自分もネイティブと同じように発音ができることが近道です。
いち早く英語をスムーズに聞き取れるようになりたい人は、AIキャラクターと会話練習ができる「スピークバディ」をぜひ試してみてはいかでしょうか。
「スピークバディ」では、AIが発音を音声認識し、発音できていない箇所をフィードバックしてくれるため、効率良く学べます。
話し相手はAIのため、正しい音を習得できるまでとことん練習できることもポイントです。
第二言語習得理論に基づいて構成された質の高いレッスンで、科学的なアプローチで学べるのも特徴です。1レッスンの所要時間は15分のため、忙しい人でも続けやすいでしょう。
今ならアプリを無料ダウンロードができ、お試し体験が可能です。
スピークバディを使って、ネイティブ英語をストレスなく聞き取れるリスニング力を手に入れましょう。