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英語が読めるけど話せない6つの理由|話せない人を卒業する方法と苦手克服のコツ

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英語学習のプロの意見 : 2

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この記事では、なぜ読み書きはできるのに英語が話せないのかを掘り下げて解説します。話せない問題を追求するだけでなく、英語を話せる人になるための方法も紹介します。

実を言うと、英語を話せない理由はひとつではありません。アウトプット不足や英語を話すことへの恐怖心など、複数の要因が絡まっています。しかしコツを知っていれば、どれも克服することができます。

「英会話がなかなか上達しない」「英語を話せるようになるために、どのような学習が効果的か知りたい」人はぜひこの記事を参考にしてください。

話せない人を卒業し、自信を持って英語を話せるようになりましょう。

日本人の多くが読めるけど英語を話せない6つの理由

ここからは日本人が英語を話せない6つの理由を解説します。なかなか英語が話せるようにならず悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

日本語と英語は言語間距離が遠く習得に時間がかかるため

英語を習得するのに時間がかかるのは、日本語と英語の言語間距離が大きく関係しています。言語間距離とは、表現の仕方や語彙などが言語間でどの程度、差があるかを示す指標です。

英語はラテン語をベースにした言語であるため、文法や発音が日本語とまったく異なります。

たとえば、日本語はSOV(主語、目的語、動詞)の順で文が構成されるのに対し、英語はSVO(主語、動詞、目的語)の順です。これに加え、英語は複雑な文法構造を持つため日本人が英語の文法パターンを一から学び、使いこなせるまで成長するには年単位での時間を要します。

また、英語には日本語に存在しない発音があります。たとえば、"th"や"v"の発音は日本語にはありません。そのため、英語の発音のルールや規則性をひと通り習得するのにも時間がかかるのです。

アウトプットが不足しているため

英会話が上達しない大きな理由のひとつにアウトプット不足が挙げられます。リスニングやリーディングなどのインプットも重要ですが、話せるようになるには「話す・書く」のアウトプット学習が不可欠です。

学校の授業でアウトプットする機会が少ないためか、大人になってからもインプットに偏った学習を続けている人も多いでしょう。

インプットはどこでも気軽にできる反面、アウトプットは会話の相手を探したり、机がある場所でノートに書いたりする必要があります。そのため学習を始める心理的なハードルが高いのも事実です。

しかし、インプット学習のみでは実践の場で使える英語は身に付きません。英語が話せるようになるには、インプットとアウトプットのバランスを意識した学習が大切です。

アウトプットすることでうまく発音できない単語や知らないフレーズなど、自分の弱点が明確になり改善を図りやすくなります。

単語や文法に偏った学習をしているため

長く英語を勉強していても思うように英語を話せない人の多くは、単語や文法に偏った学習法を続けています。

「リーディングは得意だけど会話が苦手」な人も多いのではないでしょうか。また単語の知識が十分あり、テストで高得点を取れる人もいるでしょう。

英語を話せるようになるには、4技能をバランスよく学ぶことが大切です。

4技能とは以下の通りです。

  • 読む(リーディング)
  • 聞く(リスニング)
  • 書く(ライティング)
  • 話す(スピーキング)

単語や文法学習ばかりに時間を費やしていては、いつまでも英会話ができるようになりません。これからの学習に会話フレーズを口に出すトレーニングを取り入れてみてください。

間違いに対する心理的な壁があるため

英語を話すことへの心理的な壁も英語を話せない理由の1つです。これには、誤った英語を話すと笑われるのではないかという不安や、人前で英語を話すことへの恥ずかしさが影響していると考えられます。

失敗したくない気持ちがあると、英会話レッスンを受けても積極的に話すのをためらったり、発音に自信がない単語を避けてしまったりして、上達に時間がかかります。

間違いを指摘されたくない気持ちから、できる発音と知っている単語・フレーズだけで会話をしようとするかもしれません。その結果、新しい挑戦をすることなく、いつまでも会話力を鍛えられない悪循環に陥ってしまうのです。

しかし、間違えるのは決して恥ずかしいことではありません。失敗から学び、成長することが何よりも大切です。

日常で英語力の必要性がないため

日本で生活・仕事をしていると日常生活で英語を必要とするシーンはなかなかありません。英語の習得に緊急性を感じないことが、話せるようにならない原因です。

実践で英会話をする機会が少ないと、英語を学ぶモチベーションも継続しづらいものです。また、英語力を活かせる仕事に就いていてもアウトプットの場が限定的で、思うように英会話が上達しないと感じる人もいるでしょう。

しかし、環境を理由に英会話の習得を諦めないでください。近年ではオンライン英会話レッスンや言語交換アプリ(言語交換相手や外国人の友人・パートナーを探せるアプリ)など、日本にいながら英会話ができるサービスが増えています。

そのようなサービスをうまく活用することで、英会話の必要性を日常につくり出しましょう。

実践練習が足りていないため

多くの人が十分に実践練習を積めていません。英会話スクールや英語イベントも活用できますが、独学でできるインプット学習と比べると実践練習の機会は少なくなりがちです。

しかし、自信を持って話せるようになるには、実践練習の積み重ねが大切です。外国人と話す自信がない人は、日本語を混ぜながら練習できる英会話サークルや勉強会をインターネットで探してみてください。

そのような場に定期的に身を置くことで、少しずつ英語への抵抗感がなくなり自信も生まれます。

英語が「読めるけど話せない」から「話せる人」になるための方法

ここからは英語を「話せない」から脱却し、「話せる人」になる方法を解説します。英語学習に行き詰まりを感じている人は、ぜひ参考にしてください。

基礎的な単語、フレーズの知識を増やす

英会話でスムーズに言葉が出てこないのは、基礎的な単語やフレーズの知識が不足しているのが一因です。まずは、中学レベルの復習から始めて知識が定着するまで繰り返し学習しましょう。初心者は中1レベルから段階的に難易度を上げていくと挫折を防げます。

知らない単語が多すぎて会話が続かない人は、インプット学習をまずは集中的に行いましょう。

発音練習をする

Q.独学で発音を勉強することはできる?
Janickiコーチコーチ

Janickiコーチ

それぞれのアルファベットがもつ音「フォニックス」を学ぶのがオススメです!
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使える英語を身に付けるためには、発音の練習が欠かせません。先生から発音を習うのも一案ですが、独学で会話練習をしたい人はフォニックスの学習から始めてください。フォニックスは、それぞれのアルファベット(綴り)がもつ「音」を指します。

たとえば、A、B、Cをフォニックスで表すと以下のようになります。

  • A「ア」
  • B「ブッ」
  • C「クッ」

英語の正しい発音を習得するには、26のアルファベットのフォニックスを理解する必要があります。

日本でフォニックスは広く知られていませんが、アメリカでは幼稚園で毎朝練習するほど、重要な基礎学習です。発音の基礎がすべて詰まっていると言っても過言ではありません。

フォニックスを学んだことがない人は、YouTubeに投稿されている解説動画をチェックしてみてください。

音読練習をする

音読練習は英語のリズムやアクセントを理解するのに効果的です。音読練習とは自分で英語を読み上げるトレーニングです。

まずは日常会話でよく使われるフレーズの音読から始めてみてください。トレーニングを繰り返すことで英語の音に慣れるのみでなく、自然にフレーズも覚えられるでしょう。

音読に使う教材やコンテンツを選ぶ際は、必ずお手本の音声を聴けるものを選んでください。間違った発音のまま練習を重ねないように注意しましょう。

関連記事:英語の音読のやり方|効果的な学習法&おすすめ教材・アプリ

生の英語(シャドーイング・オーバーラッピング)で発話する

音読練習に慣れたら、シャドーイングとオーバーラッピングで会話の瞬発力を鍛えましょう。

シャドーイングは、音声を聞きワンテンポ置いてから口に出して追いかける練習法です。正確な発音やアクセントを習得するのに効果的です。また、シャドーイングを繰り返すことで自然な間の取り方も身に付きます。

一方、オーバーラッピングは文章を読みながら教材の音声と同時に発音する練習法です。実践に大切なスピード感を鍛えられます。しかし初心者には難易度が高いため、音読やシャドーイングに慣れてからチャレンジするのがおすすめです。

関連記事:オーバーラッピングとは?効果と具体的なやり方を解説

ひとり言英会話をする

Q.英会話を独学で上達させる方法
Shinコーチ

Shin

まずは独り言で自己紹介を1時間することを目標に。内容や表現は一旦気にせず、話し続けるメンタルを身に付ける
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ひとり言英会話とは、その時に思いついたことや身の回りで起きたことを英語でつぶやくことです。

難しく考えず、まずはひとり言で自己紹介を練習してみましょう。実践時にスムーズに口に出せるよう、名前、出身地、職業、趣味などの基本的な自己紹介を繰り返し練習します。

慣れてきたら今日の出来事や気になるニュースの感想をひとり言でいってみましょう。ここで大切なのは、間違いを気にせず話し続けることです。

最初は短いひとり言で構いません。単語がわからず長く話せない場合はその都度調べると、実践時に使える単語がひとつずつ増えていきます。

関連記事:英語の独り言のやり方!実践的なフレーズ・無料アプリも紹介

実践で英語を使う

基礎学習を一通り終えたら実践練習に移ります。日常の生活や仕事で英語を使うシーンがない人は、以下の方法で実践の機会を作ってみてください。

  • 英会話レッスン
  • 英会話カフェ
  • 英会話サークル
  • 国際交流会

英会話カフェやサークル、国際交流会の参加費は数千円以下で、気軽に出席できるものが大半です。ぜひ自分にぴったりな実践の場を見つけてください。

「プロから習いたい」「ネイティブと話したい」人は英会話レッスンがおすすめです。費用が気になる人は、リーズナブルなオンライン英会話を利用してみましょう。

初心者で人と話すのに抵抗がある場合は、AIと会話練習を重ねるのも手段の1つです。スマートフォンに備わっている音声アシスタント機能や、英語学習アプリを活用して会話練習すると、徐々に英語を話すことに慣れていきます。

英語を読めるけど話せない人が苦手意識を克服するには?

ここからは英語を話せない人が苦手意識を克服する方法を解説していきます。「なかなか苦手意識が消えない」「このまま学習を続けても話せるようになるのか不安」な人は、ぜひ参考にしてください。

英語を学ぶ・話すことを楽しむ

英語を学ぶ上で最も重要なことは、学習を楽しむことです。英語を身に付けて将来やりたいことを想像しながら学習すると脳が活性化され、モチベーションも続くでしょう。

楽しく学習するために、お気に入りの教材やコンテンツを複数見つけておくのがおすすめです。楽しく続けることで学習スピードも上がっていきます。

加えて、英会話を楽しめる環境も大切です。趣味が合う先生や話しやすいフレンドリーな先生がいる英会話スクール、緊張せずに参加できる英語イベントや交流会など、会話を楽しめる環境を見つけてください。

なお、人と話すのに抵抗がある人は独学の会話トレーニングでも構いません。自分が楽しめる方法をいち早く見つけるのが継続のコツです。

関連記事:楽しい英語勉強のやり方5選|モチベーションが続く教材も厳選紹介

苦手分野を克服する

いざ英語を話そうと思っても「単語がパッと出てこなかった」「発音が悪くて通じなかった」などの経験があると、話すことが億劫になりがちです。

しかし、失敗は自分の苦手分野を発見できるチャンスです。

「単語の知識が足りていない」「正しい発音ができていない」「相手が言ったことが聞き取れない」など、自分の苦手分野を一度洗い出してみてください。そして、苦手分野を克服するための学習計画を立てましょう。

たとえば、リスニングが苦手と感じたら

  • 朝の身支度中に英語の音声コンテンツを毎日聴く
  • シャドーイング・オーバーラッピングのトレーニングを毎回10分増やす

など具体的な行動を決めます。

また、定期的に自分自身の成長を確認するのも大切です。自己評価が難しい場合は、フィードバックがもらえる英会話レッスンや英会話イベントに参加するのもいいでしょう。

英語を勉強する仲間を見つける

独学に不安を感じる人は、一緒に勉強する仲間を見つけると学習を継続しやすいでしょう。身近に仲間がいない人は、言語交換パートナーを探せる「HelloTalk」やオンライン/オフラインでの英語イベントを探せる「meetup」がおすすめです。

仲間と勉強することで新しい知識を得られるだけでなく、交流を通じて自分の課題や弱点にも気付けるため、学習効率も高まるでしょう。

まずは非ネイティブ話者との会話に慣れる

ネイティブと会話練習する際、恐怖心や恥ずかしさからうまく話せない人は、非ネイティブ話者との練習がおすすめです。

とくに初心者の場合、ネイティブとの会話に抵抗を感じ、緊張してしまうのは自然なことです。その点、非ネイティブ同士であれば英語習得の難しさに共感しやすく、リラックスして自分の考えや意見を伝えられるため、より会話が弾むでしょう。

慣れてきたらネイティブとの会話にチャレンジし、リアルな英語に触れる機会を増やしてみましょう。

英語に慣れるまでテキストは使わずに好きな素材で学ぶ

英語の苦手意識が強い人は、映画、音楽、ゲームなどを活用し、英語に触れる時間を増やしましょう。最初はテキストを使用せず、自分が楽しめるコンテンツから単語やフレーズを学習します。

とくに遊びながら英語に触れられるゲームは初心者にもおすすめです。PCとスマートフォンの両方で気軽にトライできるものもあるため、ぜひ一度試してみてください。どんなゲームがあるのか気になる人は以下の記事を参考にしてください。

関連記事:英語を楽しく学習できるゲーム12選!ゲームで英語を学ぶコツも解説

英語を話せるようになりたいならAI英会話アプリ「スピークバディ」

英語を話せる人になるには、さまざまなトレーニングを通じて「話す」練習を積むのが大切です。単語や文法の学習のみでは会話に必要な正しい発音や、スピート感を鍛えられません。

英会話は独学でも学習できますが、これまで独学では効果を感じられなかった人や、独学に不安がある人は、AIキャラクターと実践的な会話練習ができる「スピークバディ」をぜひ試してみてください。

「スピークバディ」では、シチュエーション別の会話練習を通じてフレーズを学べるだけでなく、実践時に役立つ瞬発力も鍛えられます。定型文はもちろん自分の目的・レベルにあわせたフリートークも練習できるため、リアルな会話力を磨けるのが魅力です。人前で英語を話すのが恥ずかしかった人も、AIキャラクターと会話練習を重ねることで話すことへの抵抗感が薄れていくでしょう。

また、AIによる発音のフィードバックがもらえる機能があり、発音の改善点にいち早く気付けるのもメリットです。AIが相手のため「人前で話すのが恥ずかしい」「間違いが怖い」などの心理的な壁を払拭でき、上達するまで繰り返し練習できます。

いつでも好きなときに会話練習ができ、フィードバックももらえる「スピークバディ」を活用し、「英語を話せない人」を卒業しましょう。

 

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