英語速読をしても頭に入らない?!5つの原因と解決策、参考書も紹介
英語学習のプロの意見 : 3
・英語速読をした内容が頭に入らず困っている
・速読をしても頭に入らなければ意味はないのかと疑問がある
・内容を理解しながら速く読むトレーニング方法を知りたい
英語の長文読解をしたり、英語力を高めるためにリーディングの学習をしていたりすると、「もっと速く読みたい」と感じることも多いですよね。
この記事では、英語速読をしても内容が頭に入らない原因や速読の目的を再確認した後に、英文の内容を理解しながら読むスピードを上げるための対策や参考書などを紹介していきます。
現在抱えている課題を明確にして対策を進めていくことで、今より速読力もアップするはずです。
まずは英語の速読をしても英文の内容が頭に入らない理由を紹介していきますね。
この記事に登場する英語学習のプロ
Yuuコーチ
日本生まれ。オーストラリア University of New South Wales 経済学専攻、卒業。英会話スクール勤務を経て、現在は英語公用語のグローバルなIT企業で働いています。子どもから大人まで英会話、文法、勉強方法などの指導経験あり。英検®1級、TOEIC®980点取得。猫を4匹飼っています。
Mokoコーチ
留学経験なしに国内で英語を学習。英語講師/ホテル勤務、地球一周の船旅でボランティア通訳を経験。コーチ歴4年目、現在までに英会話やTOEIC®のコーチングで100名以上のラーナーさんの学習を支援しました。
Naoki
海外経験なしで30代後半から英語をやり直し、TOEIC®︎980点、英検®︎1級を取得。外資系企業勤務経験あり。現在は英語講師、英語コーチ、英日翻訳者として活動中。ほぼ独学で英語を学習したため、様々な英語学習法に精通。得意分野は大学受験英語、TOEIC®︎、英検®︎、ビジネス英語等。「正しいやり方で学習を継続すれば、英語はできる」をモットーに現在も効果的な英語学習法を日々研究中。
英語の速読をしても内容が頭に入らない5つの原因
英語の速読をしても英文の内容が頭に入らない原因として、次のことが考えられます。
- 語彙力が不足している
- 文法が理解できていない
- 英文の背景知識が足りない
- 英文を読むことに慣れていない
- 速度を重視しすぎている
読むスピードを上げる前に語彙や文法の知識などの土台が整っていなければ、いくら速く目を動かして英文を追っても内容を頭に入れることは難しくなってしまいます。
それぞれの原因について紹介していくので、ご自身の現状に当てはまることはないか振り返りながら読み進めてみてくださいね。
①語彙力が不足しているから
英文の速読をしても頭に入らない原因のひとつが語彙力の不足です。
文章の中に知らない単語が多いと、意味を理解できないまま目で英文を追うだけの作業になってしまいます。
また、基礎的な英単語は理解していても、読みたい英文に専門用語や普段使わない英単語がある場合は、それらが内容の理解を妨げているかもしれません。
速読している文章に登場する単語を、どの程度理解できているか確認してみるのがおすすめです。
②文法が理解できていないから
続いて考えられる原因は、文法が理解できていないことです。
文法の知識がなければ単語だけで文の内容を推測する必要があるため、文章全体の意味を曖昧な状態でしか理解できなくなります。
長い文章や複雑な構文が登場したら、おおまかに内容を把握することも難しくなるでしょう。
文法が原因で英語の速読をしても頭に入らない場合は、自分が苦手とする部分からでも学び直すことで今より内容を理解しながら読み進められるようになりますよ。
③英文の背景知識が足りないから
英語の速読をしていても内容が頭に入らない理由として、「英文の背景知識が不足していること」も挙げられます。
日本にはない欧米の文化や、馴染みのないビジネスや歴史などのトピックについての文章を読む時に、時間がかかったり、内容の理解に苦しんだりしていませんか?
例えば、アメリカなどで行われるサンクスギビングという行事がありますが、イベントに関する知識がある場合とない場合を比較すると文章内容の理解のしやすさも変わってきます。
自分が速読をしたい文章が文化的・歴史的な知識が必要な場合は、事前に学ぶことでリーディングもよりスムーズになっていくでしょう。
④英語の文章を速く読むことに慣れていない
4つ目に紹介する英語の速読をしても、内容が頭に入らない原因は英文をスピーディーに読むことに慣れていないからです。
内容をしっかり理解しながらできるだけ速く読もうとするためには、多くの英文を読んで慣れることも必要になります。
英文を読む量を増やし慣れることで次のような効果が期待でき、スムーズに読めるようになっていきますよ。
・語彙力が増加する
・文法やフレーズのパターンに慣れる
・英文法の理解が定着する
速読を始めたばかりで「内容が頭に入らない」という悩みをお持ちなら、わからない単語や文法の復習もしながらリーディングを継続していくことで現状に変化が現れるかもしれません。
⑤速度を重視しすぎている
最後に紹介する英語速読の内容が頭に入らない原因は、速度を重視しすぎているからです。
速く読むことを意識しすぎて視線だけをどんどん進めてしまい、英文の情報を理解したり、意味を把握したりする時間がとれていないことが想定されます。
また、読む速度が早すぎると自分がすでに持っている背景知識などと新しい情報を結びつける時間もないため、英文への理解が十分ではなくなる可能性も高いです。
「単語や文法の知識はあるけれど、速読をすると内容が頭に入らない」という場合は、読むスピードを理解できるくらいまで落としてみてください。
慣れたら徐々にスピードアップするなどをして、理想とする速度を目指していきましょう。
頭に入らないのはまずい?英語速読の主な目的
そもそも英語速読をするうえで、文章の内容を全て理解する必要はあるのでしょうか。
速読をする目的によっては、英文の内容が完全には頭に入らなくても問題ないこともあります。
- 特定の情報を探す
- 文章の内容をおおまかに把握する
- 内容を理解しつつ、読むスピードを上げる
ここからは速読をする際の主な目的について紹介していきます。
速読の目的を再確認し、自分が内容をしっかり理解する必要があるのかどうかについて考えるきっかけにしてみてくださいね。
英語速読の目的①:特定の情報を探す
英語速読をする目的の1つ目は特定の情報を探すためで、「スキャニング」というテクニックが使われます。
スキャニングとは、必要な情報を探すために文章全体をざっと目で追う読み方のこと。
一言一句読むのではなく、必要なキーワードなどを素早く探すために使われます。
スキャニングは、例えば次のような場面で役立ちます。
・特定の数字や名前、日付を探す時
・試験や検定で、質問に対する答えを探したい時
・記事や報告書から重要なポイントだけを抜き出したい時
スキャニングが目的で速読をする場合、英文の内容を全て理解する必要はないため、「頭に入らない」と悩む必要はないといえるでしょう。
「スキャニング」の具体的な方法
スキャニングは次のステップで行います。
- 「何を探しているのか」を明確にする
- 目を素早く動かして、英文をざっとチェックする
- 特定のキーワードやそれに関連するヒントを見つける
- 見つけた箇所を詳しく読み、必要な情報を確認する
効率的に必要な情報だけを探せるのがスキャニングのメリットです。
英語速読の目的②:文章全体の内容をおおまかに把握する
英語速読をする主な目的の2つ目は、文章の大まかな内容を理解するためです。
文章の全体的な内容や要点を素早く把握するために使われる方法として、「スキミング」という方法があります。
例えばレポートやニュース、論文を読む際など、大まかな内容を短時間で理解したい時などに使われます。
試験や検定では、文章全体に関する問いに答える時に使用されることが多い速読方法です。
スキミングをする場合もすべての単語や文章の意味を理解する必要はないため、詳細な内容が頭に入らなくても問題はありません。
「スキミング」をする際にチェックしたいポイント
スキミングをする際は、英文のどこに大事なポイントが書かれていることが多いかなどの「読み方のコツ」を知っておくことで、内容把握のスピードも上がります。
スキミングをする際に優先的に目を通したい部分は次のとおりです。
- タイトルや見出し
- 長文を構成する最初と最後の段落
- 各段落の最初と最後の文
まずはタイトルや見出しを確認して全体のテーマを把握します。
長文の最初と最後の段落、そして各段落の最初と最後の文に、重要なポイントがまとめられていることが多いので意識してスキミングすることで効率よく内容を理解できるでしょう。
英語速読の目的③:内容を理解しつつ、読むスピードを上げる
最後に紹介する速読の目的は、英文の内容をしっかり理解しつつ、読むスピードを上げることです。
読むスピードが上がると、英語で書かれたメールや資料の理解にかかる時間が減ったり、仕事や自分の成長のために必要な情報を効率的に集められたりとメリットも多いですよね。
スキャニングやスキミングをする時とは異なり、内容理解とスピードアップが目的の場合は「英語速読で内容が頭に入らない」という状況は乗り越えるべき課題になります。
短時間で解決することは難しいかもしれませんが、英文の内容が頭に入らない原因を取り除きつつ、対策をしていくことで精読のスピードも上がっていくでしょう。
次からは、英語速読をしても頭に入らないという悩みの解決方法を紹介していきます。
英語速読をしても頭に入らないのは卒業!速読力アップへの対策7選
「英語速読をしても頭に入らない」という悩みを解決したいなら、自分に必要な対策から試していきましょう。
速読力をアップするためにできる対策は次の7つです。
- 語彙力や英文法の知識を増やす
- 英語の文化や背景への理解を深める
- 英文を前から読んで理解する練習をする
- 意味の塊ごとに読んでいく
- 英文の流れを示す単語に着目する
- 時間を意識して読む
- 英文を読む機会を増やす
それぞれの対策についておすすめの教材も紹介していくので、今の自分に必要な項目からぜひ取り組んでみてくださいね。
①語彙力や英文法の知識を増やす
1つ目に紹介する対策は、単語や英文法の学習をすることです。
英語速読をしても内容が頭に入らない原因が、単語や文法の知識不足の場合はここから取りかかりましょう。
単語や文法は自分の英語レベルに合うものから復習をしたり、専門的な単語の学習が必要なら頻出するものから覚えていったりします。
例えば、短い英文を読みながら英単語が学べる「速読英単語」という教材があります。
語彙力を増やすためにおすすめの参考書
「速読英単語」には基礎から共通テストまでをカバーする1,400語が収録されており、社会人の英語学習にもおすすめの一冊です。
各ページの二次元コードから無料で英文・単語・例文の音声を聴くことができます。
それぞれの英文には速読トレーニングに活用できる「内容についての問い」がついているため、読んだ英文が頭に入ったのかのチェックができる点もおすすめの理由。
効果的な使い方などについては次のQ&Aにもまとめているので、気になる方は目を通してみてくださいね。
Yuuコーチ
②英語圏の文化や背景への理解を深める
英語の速読をしても内容が頭に入らない理由が、英語圏の文化や背景への知識不足である場合は、1度時間をとって学んでみてはいかがでしょうか。
速読をする英文のジャンルに関する情報を得たり、そのテーマでよく使われる英単語の学習をしたりすることで、速読中の理解度やスピードも上がってくるはずです。
文化や歴史などの知識があれば速読をする時だけではなく、その国の人たちとコミュニケーションをとる際にも役立ちますよ。
文化や背景知識を学べるおすすめの参考書
アメリカの歴史から宗教、文化などについて幅広く理解を深めるためには「アメリカ文化入門」という参考書が役立ちます。
各分野の専門家がアメリカ文化についてわかりやすく説明している本で、例えば次のようなことが学べます。
・歴史と文学
・宗教と生活
・アメリカの大統領と政治経済
・アメリカとジェンダー
日本で暮らしているとあまり馴染みのないテーマなどもあるので、読むことで価値観も広がります。
アメリカにまつわる基礎知識を得ながら英語学習もしたいなら、「アメリカ国籍取得テストでアメリカの一般教養と英語を学ぶ 」も選択肢のひとつになるでしょう。
英語の文章に対して問題に答える形式なので、速読のトレーニングもしつつ、基礎知識や歴史、政治などについても学べる一冊です。
③英文を前から読んで理解する練習をする
英文をスピーディーに読み進めたいなら、返り読みをせず、文頭から理解していくことも欠かせません。
英文の意味を日本語に訳すために、一度目を通した英文を戻って読み直すことは次のようなデメリットがあるからです。
・読む速度が遅くなる
・英文全体の内容の理解が途切れる可能性がある
返り読みを防ぐためにはペンや指で文章をなぞりながら、視線を誘導することも有効です。
英文の内容が理解できるスピードで前から読んでいきましょう。
もし、「返り読みをしてしまう癖があり、戻らずに読もうとしても内容が頭に入らない」と感じてしまうなら、次項で紹介する「意味の塊ごとに読んでいく練習」から始めてみるのがおすすめです。
④意味の塊ごとに読んでいく
文頭から読み進めるのが苦手で、速読ができなかったり、内容が頭に入らなかったりするなら、チャンクリーディングを試してみてください。
文章全体ではなく意味の塊ごとに読み進める方法で、英語を英語の語順のまま理解する力がついていきます。
チャンクリーディングのやり方は簡単で、英文を意味の塊ごとにスラッシュなどで区切りながら読んでいくだけです。
例えば、「She bought a new book at the store yesterday afternoon.」という文章を区切ると次のようになります。
She bought / a new book / at the store / yesterday afternoon.
彼女は買った / 新しい本を / お店で / 昨日の午後
例文を文頭から読んでみると、「チャンクごとに分けることで、スムーズに理解できた」と感じる方は多いはずです。
返り読み防止のためにも、ぜひ試してみてくださいね。
チャンクリーディングについては、次の記事により詳しくまとめています。
チャンクリーディングで読解力UP!長文も素早く読めるスキルを身につけよう
チャンクリーディングの練習におすすめの参考書
本で学習したい場合は、ビジネスマンにも役立つ英語速読力のためのトレーニングができる「毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる」もチェックしてみてください。
チャンクごとに分けられた英文と日本語訳や英文に関する簡単な問いがついているので、英語を英語の語順のまま理解する速読のトレーニングに最適です。
実用的な速度に調整されたリスニング音声を聞きながら英文を読むことで、強制的に文の頭から理解していく練習もできますよ。
⑤英文の流れを示す単語に着目する
「英語速読をしても内容が頭に入らない」という悩みを解決するための5つ目の対策は、英文の流れを示す単語(ディスコースマーカー)に注目して読むことです。
流れを示す単語を把握していると文章の要点や展開が理解しやすくなり、自然と読むスピードも上がっていくからです。
ディスコースマーカーには例えば次のような単語があります。
【逆の意見や結果、異なる視点を述べる】
・but (しかし)
・however (しかしながら)
・on the other hand (一方で)
【原因・結果を述べる】
・because (なぜなら)
・therefore (それゆえに)
・as a result (その結果)
・in conclusion (結論として)
【例を述べる】
・for example (例えば)
・for instance(例えば)
・such as (〜のような)
他にも「追加」「言い換え」などを表すものなどいろいろな種類があり、単語と意味を把握しておけばスキャニングやスキミングをする際にも役立ちます。
速読レベルを上げていきたいならしっかり抑えておきましょう。
ディスコースマーカーを学ぶためにおすすめの参考書
ディスコースマーカーについてより理解を深めたいなら、「ディスコースマーカーで英語はこんなに伝わる」も役に立つかもしれません。
ディスコースマーカーを含め、論理展開を理解するための語彙やテクニックが学べる参考書です。
「話す」「書く」といったアウトプットにも着目して書かれている本なので、学習したことはビジネスシーンなどで英語を使う際にも活用できるでしょう。
⑥時間を意識して読む
次に紹介する「内容が頭に入らない問題」を解決し、英語速読力アップをするためのトレーニングは、時間を意識して読むことです。
内容を理解しながら自分がどのくらいのスピードで英文を読めるかを把握することで、具体的な目標を設定しながら学習に取り組めるからです。
英語速読の速さを計測する指標として、1分に読める単語数を測る「WPM(Words Per Minute)」というものがあります。
現在のWPMは「英語総合読解力測定 メジャーさん」でも簡単にチェックできるので、気になる方は試してみてください。
どのくらいの速さで精読できるのかを意識してトレーニングを重ねながら、さらなるスピードアップを目指しましょう。
WPMを測るための教材の選び方
WPMの計測は、しっかり理解できるレベルの英文を使って試してみるのがおすすめです。
1分間のタイマーをセットして、時間が来たら読んだ箇所までの単語数をカウントしましょう。
内容の理解度をチェックするために簡単な問題がついている教材を選べるとベスト!
「文字のカウントが大変」という場合は、インターネット上の英文を使ってみてください。
ワードやGoogleドキュメントなどに英文を貼り付けることで、簡単に単語数をカウントできますよ。
⑦英文を読む機会を増やす
最後に紹介する英語速読をしても頭に入らない状況を変えるための対策は、英文を読む機会を増やすことです。
リーディングの回数が増えるほど英語を読むことに抵抗がなくなり、理解できる単語やフレーズなども増えていくため、内容を理解しながら読めるスピードが上がっていくからです。
教材は興味のあるテーマやビジネスに関する英文、英語ニュースなど、自分の英語レベルや学習目的に合うものを選びます。
速読力を向上させたいなら、ぜひ毎日の習慣として取り入れてみてくださいね。
読む機会を増やすためのリーディング教材の選び方は、次のQ&Aにもまとめています。
Mokoコーチ
英語速読トレーニングが無料でできるサイト
「リーディングに慣れるために、毎日の英語速読や長文読解の練習に使える無料サイトが知りたい」と思っている方も多いはず。
ここからは、英語速読レベルをアップするために活用したいWEBサイトを3つ紹介します。
英語のサイトで日本語訳がないものもありますが、レベル別の記事が選べたり、世界のニュースについて学べたりするので、「とにかく読むための教材がほしい」という方はぜひ覗いてみてください。
- News in Levels
- English Club Reading
- TED日本語
それぞれのリーディングサイトについて、簡単に紹介していきますね。
News in Levels
英語速読をしても頭に入らない問題を解決するために活用できるサイトの1つ目が、「News in Levels」です。
世界中のニュースが英語で読めるうえ、各記事が3つのレベルに分けられているので、自分のレベルに合わせたリーディングができます。
また、それぞれのニュースには音声がついており、音声を聞きながら読めるためリスニングや返り読み防止のトレーニングにも効果的。
一つひとつの記事が比較的短く、短時間で読めるので毎日の習慣にも取り入れやすいでしょう。
English Club Reading
「English Club」は英語学習者向けのサイトで、リーディングのカテゴリーにはさまざまなトピックの読み物が揃っています。
例えば次のようなテーマの英文を読むことができます。
・子ども用のストーリー
・音楽や映画、スポーツについて
・歴史的な行事
・環境問題
・健康問題
テーマによっては、よく使われる単語がまとめられたりしているため、語彙力アップにもGOOD。
初級から上級までのレベルに合わせたテキストが豊富で、飽きずに楽しみながら学べる点も嬉しいです。
TED日本語
最後に紹介する英語速読のトレーニングにも使えるサイトは「DigitalCast TED日本語」です。
世界各国の著名人による講演を視聴できる動画サイト「TED」の動画の内容が、
・英文
・日本語訳
・スラッシュごとに区切られて英語と日本語訳
で確認でき、「速読をしても頭に入らない」という方のトレーニングにも最適です。
動画にも英語と日本語の字幕がついているので、リスニングのトレーニングもできますよ。
英文には単語の解説があり調べる時間も短縮できるので、忙しい方も活用しやすいサイトのひとつだと言えるでしょう。
【FAQ】英語速読でのTOEIC学習に関するよくある質問
最後に英語速読とTOEIC対策に関するよくある質問をまとめました。
英語速読の目的がTOEIC対策やビジネスシーンで活用することの場合は、ぜひ目を通してみてくださいね。
自分に合う学習方法を見つけるためのヒントになるかもしれません。
- TOEIC用に速読ができるようになる勉強方法はありますか。
- 「速読英単語」はTOEIC対策におすすめですか。
それぞれについての英語学習のプロの意見は次のとおりです。
①TOEIC用に速読ができるようになる勉強方法はありますか。
TOEICのリーディングパートでいつも時間がなくなってしまい点数がとれない場合は、次のような対策をするのがおすすめです。
・リーディングパートの時間配分をする
・英語の語順のまま一回で正確に理解する
まずは改めて、リーディングのパートごとに時間の配分を再確認します。
また、速読のために「英語を英語の語順で正確に理解すること」も大切なポイントなので、意味の塊ごとに理解するようにしていきましょう。
回答の詳細を知りたい方は次のQ&Aにも目を通してくださいね。
Naoki
②「速読英単語」は、TOEIC対策におすすめ?
英語の速読とTOEIC対策に関する質問の2つ目が、「速読英単語」という教材がおすすめかどうかです。
結論、「速読英単語」はTOEIC対策としてはあまり効率が良くないため、TOEIC用の単語集を使って学習することをおすすめします。
例えば初級レベルの方は「TOEIC®L&Rテスト やたらと出る英単語クイックマスター+」などを試してみるのはいかがでしょうか。
英語学習のプロの詳しい回答は、次のQ&Aからも確認できます。
Naoki
「英語の速読が頭に入らない」などの悩みを言語化したい時におすすめのサービス
もし、「英語速読に関してまだ漠然とした不安がある」「内容が頭に入らないこと以外にも、英語学習について悩みがある」という場合は、自分が抱える悩みを言語化してみることもおすすめです。
悩みを言語化することで、具体的な対策も見えてくるからです。
株式会社スピークバディが運営する「AIカウンセラーに英語相談」では、AIとチャット形式で英語学習に関して困っていることなどについて会話をすることで、自分が抱えている悩みを明確にすることが可能!
言語化された悩みをWEBで投稿することで、英語学習のプロからアドバイスをもらうこともできますよ。
無料で利用できるので英語学習に関する悩みを抱えている場合は、気軽に活用してみてくださいね。
英語速読をしても内容が頭に入らない原因を特定して対策をしていこう!
今回は「英語の速読をしても、内容が頭に入らない」と悩んでいる方に向けて、原因や速読の目的、内容を理解しながらリーディングスピードを上げるための対策などを紹介しました。
- 語彙力や英文法の知識を増やす
- 英語の文化や背景への理解を深める
- 英文を前から読んで理解する練習をする
- 意味の塊ごとに読んでいく
- 英文の流れを示す単語に着目する
- 時間を意識して読む
- 英文を読む機会を増やす
単語や文法を復習したり、英語を英語のまま理解したりするトレーニングの必要があるなど、精読の速度を上げるためには少し時間がかかるかもしれません。
しかし、「もっと速く読みたい」という気持ちが強すぎると、目で追うスピードが速くなりすぎて英文の意味が全く理解できない状態になってしまう可能性があります。
焦りすぎず、自分に合うスピードから始めて徐々にレベルアップを目指していきましょう。
執筆者=ゆりな