ナビメニュー

単語が覚えられない人におすすめ!百式英単語の使い方とは?

Author profile picture
Author profile picture

英語学習のプロの意見 : 2

注目記事写真

「単語帳をいろいろ試したけれど、つまらなくて続かない……」「覚えるべき単語が多すぎて覚えられない……」といったお悩みはありませんか?

英単語を覚える行程は、英語学習の中でも特に重要なプロセスですが、地道で単調なため、つらいと感じる人も多いと思います。

単語がなかなか覚えられなくて、英語自体に苦手意識を感じてしまっている人も多いかもしれませんね。

そこでおすすめしたいのが、「百式英単語」という教材とメソッドです。百式英単語によって、つらい暗記作業をしなくても、1週間で100語の英単語を覚えることができます。

この記事では、百式英単語とはどういうものなのか、どのように使えばいいのかを解説していきます。

英単語がなかなか覚えられなくて悩んでいる方、英語に苦手意識のある方はぜひ参考にしてください。

百式英単語とは

百式英単語とは、音読トレーニングによって、算数の「九九」のように英単語の意味を覚えられるメソッドです。

英単語100語を20分間音読し、それを7日間続けることで、1週間で100個の英単語を覚えることができます。

例えば、「practical(実用的な)」という意味の単語を覚える時は、「practical 実用的な、practical 実用的な」というように、単語の音と意味を音読します。

その音読を1週間続けると、「practical」という単語を目にした時に、反射的に「実用的な」という意味が思い出せるのです。

「百式英単語」という場合、書籍「新版 百式英単語 最速インプット→2023 1日20分25時間で2023語が覚えられる!」を指すことが多いですが、ほかにも以下のようなシリーズがあります。

また、別売りで「百式パワーアップツール CD/MP3音源」が提供されています。

この記事では書籍「新版 百式英単語 最速インプット→2023 1日20分25時間で2023語が覚えられる!」を扱います。

百式英単語のメリット

百式英単語は、英単語の暗記を苦痛に感じる方や、英語に苦手意識を感じている方でも、簡単に英単語を覚えられるというのが最大のメリットです。

単語を「覚えよう」と力まず、ただ無心で音読するだけなので、「なかなか英単語が覚えられない」とストレスを感じることはありません。

単語を100語覚えられた成果によって自信が生まれるため、英語への苦手意識の克服にもつながります。

英語学習のプロも、百式英単語のメソッドに近い学習法をおすすめしています。以下のQ&Aを参考にしてください。

Q.仕事で英語を使う機会が増えてきたので現在コーチングを受けているのですが、とにかく単語が覚えられません。覚えたものがすぐに抜けたりしてかなりストレスです。
Masumiコーチコーチ

Masumiコーチ

①短期間のうちに繰り返しインプットする。 ②就寝前に単語帳で学習→起床後に夜覚えた単語の復習。 という方法があります。 記憶には、短期記憶と長期記憶があり、例えば単語帳を1回やった時点では短期記憶に保存されます。これを2回、3回と繰り返していくうちに、徐々に長期記憶に保存され忘れにくくなります。脳は繰り返し入ってくる情報は重要と判断するためです。 単語帳の学習範囲を決め(1日100語など)、寝る前に暗記→起きたらその復習を繰り返していくと記憶がより定着しやすくなります。
続きを読む

ある単語を短期間のうちに繰り返しインプットすることで、脳がその単語を「重要なもの」と判断し、長期記憶へと保存されるということですね。

百式英単語も、この仕組みを利用するよう設計されています。

百式英単語には、脳の仕組みを利用するテクニックがふんだんに盛り込まれているので、誰でも簡単に単語を覚えることができるのです。

百式英単語の使い方

それでは、百式英単語の具体的な使い方を見ていきましょう。

百式英単語を使って学習を行う際は、以下の手順で進めていくのがおすすめです。

百式英単語の使い方
  • 「単語の覚え方編」の解説を読む
  • 意味が言えない単語を50語(100語)集める
  • すべての単語を音読する
  • すべての単語を巡回して20分間音読を続ける
  • 毎日20分間の音読を7日間くり返す

どのような手順か、具体的にみていきましょう。

1.「単語の覚え方編」の解説を読む

百式英単語では、「1日目」から「7日目」に分けて、以下のような読み物が用意されています。

1日目-胎動ー

2日目ー発酵ー

3日目ー芽生えー

4日目ー飛躍ー

5日目-自信ー

6日目ー歓喜ー

7日目ー旅立ちー

上の項で紹介した長期記憶の仕組みのように、どうすれば単語を覚えられるのか、どのように単語を覚えると効率がいいかなどについて、興味深い話が掲載されています。

「1日目」の解説には、「百式英単語」の詳しい使い方も含まれているので、まずは毎日、解説をしっかり読むところから始めましょう。

2. 意味が言えない単語を50語(100語)集める

百式英単語のテキストでは、単語を最初から(テーブル1から)学習していく必要はありません。

単語が載っているページ(82ページ以降)をざっと見渡して、知っている単語があまりないページから始めるのがおすすめです。

そのページの前後から、「意味を隠した時、意味が言えない単語」を50語集めます。

例えば、116ページの「0501 sight 光景 視力」から始めたとします。

「0504 unique(独特の)」や「0505 unit(単位)」などの単語をすでに知っていたら、知っている単語は省いて、50語をなるべく連続するように選びます。

百式英単語では「意味が言えない単語」を100語単位で覚えていくのが原則ですが、初めて百式英単語に取り組む人は、まずは練習として、必ず50語から始めましょう。

3. すべての単語を音読する

覚えたい単語50語を決めたら、「英単語→意味」の順番で2回音読します。

「crop 作物、crop 作物。conservative 保守的、conservative 保守的。device 装置、device 装置……」のような感じです。

音読する時は、単語と意味を、間を置かずに読むことで、九九のように自動的に口から出てくるようになります。

この時音読するのは、太字で書かれた部分のみです。

「fulfill」の意味は「(約束などを)果たす」となっていますが、この場合は、「fulfill 果たす、fulfill 果たす」と読みます。

「sight ①光景 ②視力」のように、太字の意味が複数ある場合は、「sight 光景 視力」とすべてつなげて音読するようにしましょう。

「単語を覚えよう」と力む必要はありません。自分のペースで、リズムよく音読しましょう。

4. すべての単語を巡回して20分間音読を続ける

50個の英単語を「英単語→意味」の順でそれぞれ2回ずつ音読し終えたら、最初に戻ってまた50語ぶん通して、20分間音読し続けます。

20分経ったら途中で音読をやめてもいいですし、最後まで読み通しておくのもよいでしょう。

どうしても20分の学習時間が確保できないという場合は、10分間音読する機会を2回に分けても構いません。

5. 毎日20分間の音読を7日間くり返す

50語を20分音読できたら、その作業を7日間繰り返します。

「50語も単語が覚えられた!」と成果を実感するためにも、必ず7日間は音読を続けましょう。

百式英単語を有効活用するコツ

ここでは、百式英単語をさらに有効活用するコツを3つお伝えします。

百式英単語を有効活用するコツ
  • 2~3週間後に必ず復習する
  • 自分の英語レベルに合った範囲を選んで学習する
  • 音声データを活用する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1. 2~3週間後に必ず復習する

「百式英単語」は、「1週間で50語(100語)の単語を完璧に覚える」ことを前提としているわけではありません。

7日間トライアルを終えた後、百式英単語が自分に合っていると感じたら、新たな100語を選んでトレーニングしてもよいでしょう。

そして、さらに100語を選んでトレーニングを行う場合、つまり学習から2週間後には、並行して、最初に学んだ50語の復習を行うのがおすすめです。

復習方法としては、1度だけ通して音読を行うのもよいですし、意味を隠して意味を言えるか確認するのもよいでしょう。

1回2〜3分で大丈夫なので、定期的に復習を行うことで、一度覚えた単語を確実に定着させることができます。

2.自分のレベルに合った範囲を選んで学習する

百式英単語を利用する際は、自分の英語レベルに合った範囲を選ぶのがおすすめです。

百式英単語は以下のように難易度別に分かれています。

  1. 入試基礎編(英検準2級合格レベル)
  2. 共通テスト完成編(英検2級合格レベル)
  3. 2次私大完成編
  4. 最難関レベル編(英検準1級合格レベル)

英語が苦手な方や、英語学習初心者の方は、無理をせずに「1. 入試基礎編」の単語をカバーできるようにしましょう。

TOEICスコアに換算する場合、600点を目指したい人は、1・2までを覚えられるようにしましょう。

ビジネスシーンで正確な英語を使いこなせるようにしたい方は、4まですべての単語を覚えましょう。

3.音声データを活用する

百式英単語では、別売りの音声データ(「百式パワーアップツール CD/MP3音源」)が提供されています。

書籍のQRコードから読み込める特設サイトには、サンプル音声も掲載されているので、スキマ時間に聞き流して復習したいという方は、音声データも利用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

「百式英単語」は、音読するだけで英単語を覚えられる画期的な単語学習法です。

「覚えよう」と力まなくても、無心に音読するだけでいいので、英語や単語学習に苦手意識を持つ方にぴったりです。

単語の覚え方に関しては、英語のプロも「何度も繰り返して音読する」ことの重要性を指摘しています。以下のQ&Aを参考にしてください。

Q.英単語を覚えても、過去に覚えたものを忘れてしまいこのまま学習を続けても良いのか不安です。英単語が定着するにはどのようにすればいいでしょうか?
Yukiコーチコーチ

Yukiコーチ

例えば、単語帳を使用している場合は何周も何周も繰り返し声に出しながらイメージして覚えることが大切です。その上でフレーズや自分で文を作ることも実際に使えるようになる上で重要です。
続きを読む

Yukiコーチの指摘通り、英単語を覚える時は「何周も何周も声に出す」と効果的です。

そして、それと同時に、単語の意味を「イメージして覚える」とよいというアドバイスもありますよね。

実は百式英単語でも、イメージを使って単語を覚えやすくするための「記憶の助っ人」が用意されています。

例えば「1848 tyranny 圧制」という単語の右下には、恐竜のイラストが描かれています。

「ティラノサウルス(暴君のトカゲ)」と同じルーツを持つ単語として、覚えやすくなりますね。

さらにYukiコーチが指摘しているのは、フレーズや文を自分で作ったりして、単語を「使える」ようにすることの重要性です。

百式英単語で覚えられるのは、英単語自体とその主要な意味だけです。

単語の派生的な意味やイディオムまで把握し、英単語を「使える」ようにするには、生の英文にたくさん触れる必要があります。

百式英単語を通して、英語への苦手意識を克服することができたら、英語の生の音声や英文を通して、「活きた英語」を身につけていきましょう。

執筆者=なっつるん

SNSでシェア!