ハロートークの使い方って?話題の「言語交換アプリ」活用法を紹介
英語学習のプロの意見 : 2
英語を気軽に学ぶ方法として今話題になっているのが「言語交換」です。
こちらが日本語を教えてあげる代わりに、英語ネイティブから英語を教えてもらうことで、英語を効率的に学ぶことができます。
そして言語交換の場として人気を集めているのが「Hello Talk(ハロートーク)」というアプリです。
そこでこの記事では、ハロートークを使うメリットと基本的な機能、効果的な使い方について紹介します。
言語交換を通して手軽に英語学習を始めたい方はぜひ参考にしてください。
この記事に登場する英語学習のプロ
Yuuコーチ
日本生まれ。オーストラリア University of New South Wales 経済学専攻、卒業。英会話スクール勤務を経て、現在は英語公用語のグローバルなIT企業で働いています。子どもから大人まで英会話、文法、勉強方法などの指導経験あり。英検®1級、TOEIC®980点取得。猫を4匹飼っています。
竹村 和浩
ビジネス・ブレークスルー大学経営学部准教授、株式会社ユニバーサル・エデュケーション 代表取締役。英検®1級・英語通訳案内士。英語発音矯正士。英語発音矯正の専門家であり、この分野の第一人者。独自の英語音声指導法:EVT: English Voice Train、ing ,英語生成教則:GEM: Generative English Methodを開発。日本にいながらにしてグローバルに活躍できるグローバル人材育成の専門家。日本人がグローバルに活躍するために必要な、英会話の基礎としての英語発音トレーニング、ディベート、ロジカルシンキング、欧米型交渉術、日本文化を理論的に学ぶ「日本学」を専門としている。
ハロートークとは
ハロートーク(Hello Talk)は、5000万人以上のユーザーが利用する「言語交換アプリ」です。
言語交換では、英語など、こちらが学びたい言語を教えてあげる代わりに、ネイティブから直接英語を教わることができます。
英語以外にも、韓国語や中国語、スペイン語など、150以上もの言語に対応しています。
ビデオ通話など一部の機能は有料ですが、モーメントやチャット・個人通話など、基本的な機能は無料で使用可能です。
翻訳機能や添削機能も搭載されており、まるで「英語学習機能がついたSNS」のようなアプリです。
ハロートークは、プロもおすすめしている言語交換プラットフォームです。
Yuuコーチ
友達が見つかりやすく、安全面もしっかりしているのがハロートークの特徴ということですね。
この記事では、ハロートークの機能と具体的な使い方を解説します。
安全に使うコツも紹介するので、これからハロートークを使おうとしている方、すでに始めているけれどうまく使いこなせない方はぜひ参考にしてください。
ハロートークのメリット
ハロートークの機能は音声通話、広告非表示など一部有料で提供されていますが、多くの機能を無料で使うことができます。
音声通話機能などを使って、無料で英語ネイティブと話せるため、気軽に英語学習を始めることができます。
また、日本に住む外国人も多く利用しているため、外国人の友人を作りたい方にもおすすめです。
ハロートークの主な機能
それでは、まずハロートークでどんなことができるか見ていきましょう。
ハロートークで言語交換に活用したい主な機能は以下の4つです。
- モーメンツ機能
- メッセージ機能
- 翻訳機能
- 添削機能
それぞれ詳しく見ていきましょう。
モーメンツ機能
「モーメンツ機能」とは、ハロートーク内のタイムライン(さまざまなユーザーの投稿のまとめ)に、テキストや写真を投稿できる機能です。
英語学習に関することや悩みなどだけでなく、その日にあった出来事などを自由にシェアすることができます。
英語で投稿を行うと、英語話者のユーザーが「訂正機能」でフィードバックをくれることもあります。
もちろん、自分で投稿するだけでなく、他の学習者の投稿を見るだけでも学びの多い機能です。
メッセージ機能
タイムラインで気になる相手を見つけたら、気軽に話しかけられるのがメッセージ機能です。
LINEのような形式で、気軽にチャットを楽しむことができます。
また、タイムラインからだけではなく、「言語友達検索」で、日本語と英語を教えあえる友達を探して話しかけることもできます。
もし、仲良くなれそうな友達を見つけたら、音声通話で電話をすることも可能です。また、有料ではありますが、ビデオ通話で話すこともできます。
ただ、「まだ英会話に自信がない……」という方は、ボイスメッセージを活用するのがおすすめです。
翻訳機能
英語初心者の方は、相手に英語で話しかけられても、何を言われているか分からないことがあるかもしれません。
そんな時のために、ハロートークには翻訳機能が搭載されているため、メッセージを長押しすると、すぐに英語を日本語に訳すことができます。
逆に、何と言っていいか分からない時は、気軽に日本語で話しかけることで、相手もこちらの発言を英訳することができるので、初心者の方も安心してコミュニケーションをとることができます。
添削機能
タイムラインやメッセージ機能を使っている時に、自分の英語に自信がない時は、相手に添削をお願いしてみましょう。
また逆に、日本語の添削を求めている人がいたら、添削をしてあげると喜ばれます。
相手の投稿を長押しして「添削」を選ぶことで、簡単に添削文を送ることができます。
ハロートークの使い方
ここでは、ハロートークの効果的な使い方を紹介します。
ハロートークを始めようとしている方や、ハロートークをうまく使いこなせない方は参考にしてください。
自己紹介・プロフィールを充実させる
ハロートークでパートナーとなれる友達を見つけるには、まず自己紹介やプロフィールをきちんと書くのがおすすめです。
検索する立場に立って考えると分かると思うのですが、プロフィール写真が空欄の人や、自己紹介文を書いていない人と友達になるのは、少し怖いですよね。
特にプロフィール写真はなるべく掲載したいものです。
ただ、ハロートークには出会い目的で登録している人も多いため、顔写真を設定するのはおすすめできません。
自分に関連するもの、好きなものなどをプロフィール写真として載せましょう。
自己紹介文も、個人情報を特定されるような内容は控えつつ、なぜ英語を学習しているか、趣味は何かなど、自分に興味を持ってもらえるような内容にしましょう。
出会い目的などではなく、本気で英語を学んでいる姿勢をアピールすると効果的です。
友達になれそうな人を見つけよう
プロフィールを充実させたら、まずはタイムラインをチェックしてみましょう。タイムラインを見るだけでも、さまざまな情報を得ることができます。
可能なら、自分でも英語学習に関する内容や添削してほしい英文などを投稿するとよいでしょう。
こまめにタイムラインに投稿することで、興味を持ってくれる人が増えます。
また、気になる人がいたら、プロフィールをチェックした上で、気軽に話しかけてみましょう。
ハロートークには、多くのSNSと同じくフォロー機能もあるので、積極的に利用して「あなたに興味がある」という姿勢を示すとよいでしょう。
タイムライン以外にも「言語友達検索」を使って、「英語は得意だけど、日本語は勉強中」という人を見つけることもできます。
まずはチャットで話してみよう
タイムラインや検索機能などで声をかけて、返事をしてくれた人がいたら、まずはチャットでしばらく話してみましょう。
基本的には英語で話しかけて、困ったら日本語を織り交ぜるなどして、まずは相手のことを知り、自分のことを知ってもらうとよいでしょう。
仲良くなったら音声電話で英会話の練習をするのがおすすめですが、「まだ英語で会話する勇気が出ない……」という人は、ボイスメッセージを送るのもおすすめです。
ボイスメッセージで英語に慣れたら、勇気を出して英会話を実践してみましょう!
ハロートークの最初のあいさつで使えるフレーズ
ハロートークで気になる人を見つけたけれど、何と言って話しかければいいか迷っている方も多いと思います。
ここでは、ハロートークでの最初のあいさつの例文をいくつか紹介します。
Hello! My name is 〇〇. I'm learning English and would love to improve my skills. Nice to meet you.(こんにちは、〇〇といいます。英語を勉強していて、英語力を磨きたいです。よろしくお願いします!)
Hi! I saw on your profile that you like movies too. (こんにちは!プロフィールを見ました。私も映画が好きなんです。)
Hello! I would love to learn more about △△. (こんにちは!△△(相手の出身国)について興味があります。)
Hi! I'm learning English and could really use some advice on pronunciation. I'm struggling with the difference between L and R.(こんにちは。私は英語を勉強していて、発音についてアドバイスが欲しいです。LとRの区別が難しいです。)
プロフィール作成の項でもお伝えしましたが、「あなたに興味がある」ことと、「自分はまじめに英語を勉強している」ことが伝わるようなメッセージを心がけるとよいでしょう。
ハロートークはやばい?安全に利用するコツとは
ハロートークは、無料で手軽に英語を学習することができるツールである一方、「ハロートークはやばい」「出会い目的の人にLINE聞かれた」という声も多く挙がっていますよね。
そもそもハロートークでは、以下のような行為を禁止しています。
- 彼女/彼氏を探している
- 写真/個人連絡先の無理な要求
- 言語学習者ではない
- 性的な内容
- 暴言
- 宗教/政治
- 偽りの年齢/性別/地域
このように、ハロートークは言語学習の場であり、出会い目的等での利用は禁止されているのですが、それでも言語学習以外の目的で登録している人は相当数います。
ここでは、ハロートークを安全に利用するためのコツを紹介します。
プロフィールに本名を掲載しない
ハロートークに登録すると、名前とプロフィール写真の登録を求められますが、名前は本名を使用せず、ニックネームを登録することをおすすめします。
プロフィール写真も、自分にまつわるものや好きなものを載せるにとどめ、顔写真などは載せないようにしましょう。
また、後に記載しますが、デフォルトのままだと居住地や現在地も明らかになってしまうので、非公開になるように設定しましょう。
プライバシー機能を活用する
プロフィールをどこまで公開するかは、プライバシー機能を使って限定することができます。
最初は「国 / 地域」だけを公開して、「都市」と「位置情報」を非公開にしておくとよいでしょう。
「私を検索できる人」の設定も、出会い目的を嫌うのであれば「同じ性別のみ」に限定するのがおすすめです。
また、「近くの方が私を探すことはできません」というオプションをオンにしておくと、出会い目的の人に「直接会おう」と迫られるのを防ぐことができます。
ブロック機能や通報機能を活用する
ハロートークには、出会い目的のメッセージを送られたり、迷惑行為をはたらかれたりした場合、相手をブロックしたり、通報したりする機能があります。
複数のユーザーから通報されると、そのユーザーのアカウントは削除されるので、危険な人物につきまとわれる心配はありません。
まとめ
この記事では、ハロートークのメリットと主な機能、そして具体的な使い方を紹介しました。
「使い方」の項では初心者向けの活用法を紹介しましたが、言語交換には慣れているものの、なかなか会話が続かないという方は以下のQ&Aを参考にしてください。
竹村 和浩
言語交換をしていると、「なかなか会話や交流が続かない」という悩みも生まれてくるようですね。
そんな時は、以下のように言って相手をディベートに誘ってみてもいいかもしれませんね。
”Hey, I was thinking it might be fun to have a little debate on a topic. What do you think?”(ディベートをすると楽しいと思うんだけど、どう?)
ディベートでは、単なる英語力だけでなく、コミュニケーション能力や論理的思考力なども磨くことができるので、ぜひ活用してみてください。
執筆者=なっつるん